WordPress(ワードプレス)ブログが、突然表示されなくなるリスクがあることを知っていますか?本記事では、WordPress(ワードプレス)で503エラーが出たときの対処法について、紹介します。
本記事を書いている私は、突然のWordPress(ワードプレス)ブログの503エラーで、気づいたのは夜だったので、約10時間ほど本サイトにアクセスができなくなりました。
同様に困る人もいるだろうと思い、本記事で原因と対応したことについて紹介します!
今回の記事はエックスサーバーでWordPress(ワードプレス)を使っている方向けに書きます。
本記事はこんな方におすすめ
- WordPress(ワードプレス)で503エラーが起きた方
- WordPress(ワードプレス)で503エラーの対策をしておきたい方
- WordPress(ワードプレス)で起こりうるリスクを知っておきたい方
もくじ
WordPress(ワードプレス)の503エラーって何?
503エラーとはサイトにアクセスができない状態
503エラーとは、「503 Service Unavailable」つまり、サイトが見れない状態のことを指します。
「アクセスが大量に発生しているための一時的なエラーです。」という記載がありますが、実はその原因にはアクセス集中だけではない場合があります。
今回の私がまさにそのパターンでした。
WEBページどころか、管理画面にもアクセスが出来なくなってしまうため、実際に発生するとかなり焦ります。
503エラーで困ること
503エラーが起こると、こんな困ることがありますよ。リスクが大きいです。
機会損失
WEページにアクセスが一切できないので、アフィリエイトやアドセンス広告で稼ぐ方だと、ユーザーからの機会損失になります。
せっかく来ていただいたユーザーからの心象としても、良くないですよね。
SEO評価が下がる
また、停止が長く続けば、ユーザーからの機会損失だけではなく、SEOとしてもサイトの評価が下がるリスクがあります。
復旧作業が大変
ワードプレス管理画面にも入ることができないので、サーバー側で直接対処しなければいけません。
エックスサーバーは「サーバーパネル」があるので、比較的楽な法ではありますが、それでも直接FTPなどを使ってサーバーファイルの操作が必要な場合があります。
WordPress(ワードプレス)の503エラーの原因と対処まとめ
WordPress(ワードプレス)の503エラーがもし発生したら、以下の対処をしましょう。
まずすること:営業時間内ならエックスサーバーに問い合わせ
まず、エックスサーバーに連絡しましょう。
営業時間内だったら迅速な対応を取ってくれると思います。ぶっちゃけこれが一番早くて確実です。
私の場合、仕事帰りの夜21時頃に発見してしまったため、時既に遅し。
またサポートに確認しても、原因が特定できないようであれば、結局自力で解決するしかありません。
WordPress(ワードプレス)の503エラーの原因と対処方法
エックスサーバーへの連絡が終わったら、並行して、自力で原因を探っていきます。
原因と対応策についてまとめます。
可能な方はサーバーのエラーログを見ましょう【エラー原因記載あり】
もし出来そうな方は、サーバーのエラーログを確認しましょう。
これが最も早い方法です。なぜなら、原因が書いています!
ちなみに私もプログラミングコードは読めません。
が、”あたり"をつけて調べて対応することで解決することはできたので、もし急いでいる方はやってみると良いですよ!
エックスサーバーでエラーログを確認する方法
エックスサーバーのサーバーパネル > 「エラーログ」をクリックします。
エラーログをダウンロードすることができます。
注意:エラーログのダウンロードは1日分しかできないので、必ずエラーが起こったその日にダウンロードをしてくださいね。
ちなみに、今回の私のエラーは、「Got bogus version」というエラーでした。
Got bogus versionでググったところ、ようやく今回の私と同じ事象の記事を発見!!!
「Xアクセラレータのバージョンを1に戻す」という対処に至りました。
503エラーの原因と対処方法まとめ
原因 | 対処すること | 利用ツール |
①実際にアクセスが集中している | アクセス数を確認する アクセスを制限する | Google Analytics エックスサーバー管理画面 |
②読み込みに時間がかかっている | キャッシュ等で読み込み時間を改善する | エックスサーバー管理画面 |
③プラグインが干渉している | 原因となるプラグインを一時的に無効化する | FTPツール |
④phpのバージョンが古い | phpバージョンを最新にする | エックスサーバー管理画面 |
④Xアクセラレータ設定 | 「Xアクセラレータ設定」を変更する | エックスサーバー管理画面 |
原因①アクセスが集中している
実際にアクセスが集中している。Twitterでバズった場合、DOS攻撃などで悪意があるアクセスの場合です。
原因
- Twitterやニュースで取り上げられて記事がバズった場合(良いパターン)
- DOS攻撃などで悪意のあるアクセスが発生した場合(悪いパターン)
対処法
- IP制限などで一時的にアクセスを遮断する
IP制限でアクセスを遮断し、一時的に自分だけがアクセスできるようにしましょう。
もしそれでワードプレスにアクセスできるようになれば、原因はアクセス集中です。
エックスサーバーでのIP制限のかけ方
サーバーパネルにログイン > 「.htaccess編集」をクリック
「.htaccess編集」から以下のコードを入力して登録します。
<Files xmlrpc.php>
Order deny,allow
deny from all
allow from ※ここに自分のIPアドレスを入れる
</Files>
これでIP制限完了です。
このままWordPress(ワードプレス)にアクセスして表示されれば、アクセス集中が原因だったことがわかります。
原因②読み込みに時間がかかっている
画像やファイルの要領が重く一時的にWEBページの読み込みが遅い場合です。
WEBページへのアクセスが集中し、画像やファイルの読み込みが遅くなってしまいます。
この場合は、サーバーやブラウザのキャッシュ設定を行うことで解決できる可能性があります。
原因
- 画像やファイルの容量が重く、WEBページの表示に時間がかかっている
対処法
- キャッシュ設定をする
エックスサーバーでキャッシュ設定をする
サーバーパネル > 「サーバーキャッシュ設定」をクリック
サーバーキャッシュ設定を「ON」にする
ブラウザキャッシュ設定も同様に「ON」にします。
これでキャッシュ設定の完了です。
原因③プラグインが干渉している
おそらくワードプレスの場合には、これが原因である可能性が高いかもしれません。
原因
- ワードプレスのプラグインが何らかの理由でWEBページと干渉している
対処法
- 原因となるプラグインを一時的に無効化する
- 管理画面にアクセスできない場合は、直接FTPツールなどを使って、サーバーにアクセスする必要があります。
WordPress(ワードプレス)のプラグインを一時的に無効化する方法
FileZillaのようなFTPツールを使ってサーバーに直接アクセスしましょう。
public_html > wp-content > plugins にワードプレスにインストールされているプラグインが入っています。
このフォルダ名を「_plugins」など、現在と別の名称にしましょう。
すると、ワードプレスの管理画面にアクセスしなくても、一時的にプラグインが無効化することができます。
これで再度、ワードプレス管理画面にアクセスできれば、プラグインが原因だとわかります。
あとは管理画面から一つずつプラグインを停止させて、どのプラグインが影響していたかを確認していきましょう!
原因④phpのバージョンが古い
使用しているphpのバージョンが古いケースです。
原因
- 使用しているphpが古い
対処法
- エックスサーバーでphpバージョンを変更する
phpバージョン設定変更の方法
サーバーパネル > 「PHP Ver.切替」をクリックします。
「PHP Ver.切替」で(推奨)となっている最新のバージョンに変更します。
これで、PHPバージョン切り替えが完了です。
原因④Xアクセラレータ設定
上記すべてをチェックした上で、今回私が遭遇したのはこちらの原因でした。
(ちなみに、エックスサーバー側の設定はデフォルトから変更していません。)
Xアクセラレータとは、エックスサーバーで利用できる高速化ツールの一つです。
2019年から「Xアクセラレータ Ver.2」が登場。私の場合、細かいことはわかりませんが、これがどうも悪さをしていた模様。
原因
- 「Xアクセラレータ Ver.2」がWEBページと干渉
対処法
- 「Xアクセラレータ Ver.2」→「Xアクセラレータ Ver.1」へ設定変更する
エックスサーバーで「Xアクセラレータ設定」を変更する方法
「Xアクセラレータ設定」をクリックします。
Xアクセラレータのバージョンを変更します。
今回私は、ver.2→ver.1へ戻したことで503エラーを解消することができました。
デフォルト設定を変更したわけではないですし、これはわかりようがないですよね。。。
とりあえず直って本当に良かったです。
WordPress(ワードプレス)の503エラーを防ぐ予防策
WordPress(ワードプレス)の503エラーは機会損失でもあり、精神的にも結構辛いので、みなさんもこんな悲しい目に合わないためにぜひ対策をしておくことをおすすめします。
WordPress(ワードプレス)で503エラーを防ぐ予防策
- キャッシュプラグインで画像やファイル容量を減らしておく
- phpのバージョンを最新のものにしておく
- 海外からのアクセスを遮断しておく
- 専用サーバーを使う
ワードプレスやエックスサーバー設定で、上記の対応をしておきましょう!
まとめ:WordPress(ワードプレス)503エラーは大きな機会損失!エックスサーバーの設定で十分な対策を
WordPress(ワードプレス)503エラーは機会損失だけでなく、精神的にも辛いですし、自分の作業時間的にも多くの時間を取られてしまいます。
できるだけ、事前にリスクを減らして、ブログ活動を効率的に・効果的に行なっていきましょう!
今回、エックスサーバーにしておいて本当に良かったと思いました。
ほとんどの作業をサーバーパネルから行うことができましたが、普通であれば、さらに時間も労力もかかっていたと思います。
もしアクセスが増えて、容量も増えてきたらサーバーのバージョンアップも検討してみようと思います。